あやめ野スミアル

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３

苦難を乗り越えたスミアルに一つの記念すべき日が訪れた。

西暦2003年7月11日。そう、あやめ野スミアルが誕生一周年を迎えたのである。

その日は閑静なあやめ野にあっては盛大に祝われた。

世界各地からお祝いの言葉と贈り物を携えた人々が裏部屋に集い、

共にめでたき日を祝いあったのである。

夜にはスミアルを訪れた人々と共に、であごるとその主スメアゴル、そしてマゾム館の住人が参加した

スミアル始まって以来の大きな祝賀会がお山中で開かれた。

祝賀会は一夜を通して催され、皆がこの地に生きる幸せを噛み締めつつ感謝しあった。

この日ばかりはスミアルの所有権問題も忘れられ、皆が純粋にあやめ野スミアルを愛でたのである。

この日は生涯忘れることの出来ない記念日となった。

そして次の日、一年後にもう一度この日を迎えることを皆で固く誓い合い、

次の一年の始まりを気持ちも新たに迎えたのである。

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